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第102話 (正和視点)

「妊娠したら制服も入らなくなるのかなあ」  そう言うと純はピクッと反応を示し、頭を左右に振った。涙は両方の目尻からこめかみの方へと流れ、髪を濡らす。 「入れるよ」  ゆっくり指を抜いて、代わりに俺のをあてがう。 「や、やだっ、いれないで……やだ、お願いっ おねがいっ、正和さ――」  学校での事を想像したのか、顔を青くして再び抵抗を強めた。泣いて手足をばたつかせ、まるで強姦でもされているかのような表情をする。  いや、実際嫌がってるし強姦なのか……。  ズブッと容赦なく中を犯すと可愛らしい声を上げ「抜いて」と必死に懇願してくる。その顔を見たら 腰の辺りがゾクゾクとして、俺の昂ったものには更に熱が集まった。  そのまま抽挿を繰り返すと、純の中心部からは先走りが零れ厭らしく光る。 「うっ、ひっく……やだ、やだ、うっぅ」 「可愛い……中がヒクヒクしてるから、たくさん精子飲んでくれそうだね」 「あっぁ……っ、ゃ、やだっ、正和さん、正和さんっ……!」 「ふふ、一緒にイこうね」 (はぁぁ、本当可愛い) 「正和さんっ、だめ、あっぁ、やだ、やだ」 「イくよ」 「だめ、中はだめっ、やめ、あっ、やだ、やだぁ」 「んっ……」  俺が中に精を吐き出すと、純も体をピクピクと震わせて絶頂を迎えた。そのまま抱き締めてキスをしたら、純は俺の胸を押して身を捩る。 「や、早く、抜いて……んん」  言葉を紡げないようにキスで口を塞ぎ、純の可愛い舌を絡め取る。精液を奥に流し込むように腰をグイッと押し進めると、純は諦めたように体の力を抜いた。  そっと唇を離して髪を梳き、額にチュッと口付ける。純の中から自身を引き抜くと、そこから白濁液が零れ出て凄く厭らしい。  お腹についた純のものをティッシュで綺麗に拭いてやり、ベッドから降りた。 「お腹は暖めておかないとね、妊婦さん」  軽く冗談を言って、青い顔をした純に掛け布団をかけてやる。 「お風呂沸かしてくるね」  そう言い残して、すっきりした顔で部屋を出た。浴室に行き、無駄に広い浴槽にお湯を張る。  シャワーで軽く中心部を流しながら、さっきの情事の様子を振り返ったら思わず口元が緩み、鏡にはニヤケた顔が写った。  シャワーを止め、水気を軽く拭いてから腰にタオルを巻く。キッチンへ行って冷蔵庫からスポーツドリンクを取り出し、純の為にそれを持って部屋に戻ったら、純はベッドの上で背を丸めて座っていた。  泣いているのだろうか。 (ちょっとやりすぎちゃったかな)  謝ろうと思って近くまで行くと、純はゆっくりお腹をさすっていて、ぼそぼそと呟く。 「正和さんの……赤ちゃん……」  聞き取りづらいけど確かにそう言った。  さっきまで青い顔をしていた純の頬は斜め後ろから見ても赤く染まっているのがわかる。 (俺の、赤ちゃん……? なにそれ、可愛すぎ……)  サイドテーブルにそっとスポーツドリンクを置いてベッドに上がり、幸せそうな顔をした純を後ろから抱きしめてその肩に顔を乗せる。 「正和さんっ?」 「可愛い。……俺の赤ちゃん育ててくれるの?」  お腹をさする純の手に俺の手を重ねてギュッと握ると、純は動揺したように息を詰めた。そして、俺の胸に寄りかかって呟くように言う。 「だって……できちゃったら育てるしかないじゃん」 「まぁ、そうだけど」 「……ヤリ捨てしたら許さないから」  そう言ってこちらを振り向き睨んでくる。  潤んだ可愛い目で睨まれても怖くないけど、期待している純を見たら言い出しにくい。 (どうしよう……今更ただの麦茶だなんて言えない)

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