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第118話
胸元ががはだけたパジャマをスルスルと脱がされて、そのままそれで手首を縛られた。抱きかかえられて優しくベッドの中心へ運ばれる。
「それで? 縛られて鞭で叩かれたいんだっけ?」
「いや、その……だからっ」
押し倒されて覆い被さるように正和さんの顔が近づいた。必死で弁解しようと試みるが言葉が上手く出てこない。
「ふふ、隠さなくていいんだよ。そういうプレイがしたいんでしょ?」
耳元で囁かれドクンッと心臓が大きく脈打ち、必然的に男根も大きくなった。正和さんはクックッと喉を鳴らし、昂りをゆっくりと撫で上げる。
「期待しちゃって、やらしい子」
鈴口を引っ掻くように触られて、脚がピンッと強張る。
「それに……俺にあれだけ我慢させておいて純は言い付け破るなんて」
「言い、つけ……?」
「忘れたの? 純は俺の許可なく勝手に触ったり、イッたりしたらダメだって最初に教えたでしょ」
確かに来たばっかりの頃そんな事を言われた気がする。
「ちょっと痛いかもしれないけど、ごめんね」
そう言って俺の男根を押さえながら、リボンをゆっくり外す。そこに、再び革製のベルトのような物をつけられて、射精できないようにされた。
「正和さん……っ」
「我慢しようね」
「でも俺、あれからずっとしてないし……」
「それで?」
まるで俺が駄々をこねているかのような扱いに、瞳にはじわじわと涙が浮かぶ。
「っ、だって正和さんは自分で何度も……!」
「純に触るのダメだって言われたからね。言い付けは守ってたでしょ?」
「っ……」
(そんなのずるい……っ)
しかし、会話をしているのに、俺の中心は勃ったままでおさまる気配はない。むしろ、先ほどよりも大きくなっているのか、苦しくて足を擦り合わせる。早く解放されたい。
「イきたい?」
俺の事を見下ろしてくる厭らしい目つきの正和さんは、妄想のそれと重なった。抵抗をすれば酷い事をされると、この一ヶ月で学んでいるから素直にコクコクと頷く。
「素直だね。可愛いよ」
そう言って俺の頭を撫で、額にキスを落とした。微笑む正和さんを見て安心するが、ホッと胸を撫で下ろしたのも束の間、ニヤリと笑った正和さんは嫌みったらく言う。
「でもどうしようか。俺はお触り禁止されてるんだよね」
「……さわ、って」
顔を赤くして小さな声で伝える。
「お触り禁止は終わりって事で良いの?」
その問いに頷いて正和さんの目を見ると、正和さんはニッコリ笑って顎を掬う。
「じゃあ、今度は純にお仕置きだね」
「え……なんの……」
「お触り禁止なのに俺を煽って楽しんでた事。もう一つは勝手にオナってイこうとした事」
一つ目は……確かに俺が悪いと思う。だが、二つ目は理不尽だ。
「んー、今から後ろ解すけど、解し終わる前にイったら、今日は最後までここを縛ったままにしようか」
そう言って昂りを指先で弾く。
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