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第124話 (正和視点)

「ごめん……そんなにもたないかも」  純に断りを入れてからキスをする。腰を引いて動き始めようと思ったら、純が背中に腕を回してきて俺のことを見上げた。 「でも……いっぱい、してくれるんでしょ?」 「っ……もちろん」  可愛い事を言う純に理性が飛びそうだった。こんなに素直なのは珍しい。 「あんまり煽ると優しくできないよ」 「……意地悪は、やだけど……酷くしても良いよ」 (……可愛い。可愛い可愛い。本当可愛い)  中から抜けそうになるくらい腰を引いて一気に打ち付ける。最奥を突くと、純は脚を強張らせて高い声をあげる。 「あぁっ……っ、あっぁ」  意地悪は嫌で、酷くするのは良いっていったいどんな基準なんだろうか。どちらもあまり変わらない気がする。  理性が飛んだ俺に酷い扱いを受けるのは良いけど、意図的な意地悪は嫌……って解釈で良いのかな。  キスをしながら激しく腰を打ち付ければ、抽挿するたびに中が締まって、俺はあっけなく絶頂を迎えた。  再び元気になるまでの間、純の胸を愛撫する。乳首を包み込むように口に含んで、チュルッと吸い上げると中がヒクヒクと(うごめ)いて、中心はあっという間に硬くなった。  掻き回すように腰を動かすと、中に注いだ液がグチュッと厭らしい音を立てる。繋がったまま純の体を起こし、向かい合って座る形をとると、恥ずかしいのか純は顔を赤く染めた。  そんな純の腰を掴んで、下から突き上げるように穿(うが)つ。 「あっぁぁん、ああう……っ」  最奥を突き上げるのと同時に、二人の腹部に白濁液が飛び散った。中心には触っていないのに射精して、体をビクビク震わせる純。俺に抱かれて、後ろだけでイってしまう姿がこんなに可愛いとは思わなかった。  純は余韻が冷めたあと、俺に抱きついてきて自分から腰を動かし始めた。ゆっくりだし抽挿は浅いが、俺の腕の中で一生懸命に腰を振っている。 それだけで十分興奮した。 「ぁっ、ぁっ、んん」  体が密着しているから、お腹についた純の白濁液でお互いヌルヌルになる。  純のお尻を撫でると力が抜けるのか、ストンと腰を落としたので、可愛い唇に自分のそれを重ねて、口腔を激しく犯し俺の唾液を送り込む。ゆっくり顔を離すと、飲み込みきれないそれが純の唇の端から零れていた。  薄く開いた唇に、俺のことを見上げる潤んだ瞳、紅潮した頬。純の全てが煽情的で俺のことを興奮させる。 「そこに手ついて四つん這いになって」 「え……?」  純の中から自身を引き抜いて指示すれば、純は困惑しながらも俺の方にお尻を向けて四つん這いになった。  腰を高く上げさせて、膝立ちで純の背中に被さるように背後からくっつく。純の手の甲に俺の手を重ねてギュッと握り、蕾に硬くそそり立ったものを押し当てる。  ズブッと純の中をゆっくり進むと、可愛い背を仰け反らせてシーツをぎゅっと握り締めた。 「はぁ、あ……んんっ、ああん……っ」  俺に差し出すように腰を高く上げながら、ベッドに頬をつけて甘い吐息を零す。腰が厭らしくくねっていて、純の魅惑的なくびれが強調される。

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