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第125話 (正和視点)
中は溶けるように熱く気持ち良い。腰が痺れるような快感に息を詰め、中心もジンジンと痺れて純と一つになったような錯覚を起こした。
「あぁ、ん……はぁ、あっぁん、あぁっ」
律動を始めるとそれに合わせて、可愛い声が響く。後ろから突かれるのが余程良いのか、いつもより声も甘く、体を小刻みに震わせている。
腰を掴んでグチャグチャと中を掻き回し、抉るように突き上げれば、純の中がぎゅっと締め付けてきて持っていかれそうだった。
純の右手を引いてこちらを向かせれば、体勢が辛いのか顔を歪めるが、そのまま触れるだけのキスをして唇を離す。
「こっち向いて」
繋がったまま純の体を優しく反転させて、正常位の体勢をとる。やはり顔が見えないのは寂しい。
純も同じ気持ちだったのか、こちらを向くと嬉しそうに微笑んだので、ゆっくり律動を再開する。
純の片方の脚を上げて内股に吸い付き、チュッと音を立てて離すとそこには俺の印が残った。腰を動かしながら脚の至る所に、キスマークをつけてやる。反対側の脚にも同じようにすると、純は頬を赤くして恥ずかしそうにしていた。
「はぁ、あっぁ、んん」
純の首の後ろに腕を回して抱き締め、そのまま深いキスをして律動を早める。キスの合間に聞こえる鼻から抜ける甘い声が可愛くて、幾度となく舌を絡めた。
唇を離して、追い上げるように腰を動かす。グチュッ、グチャッ、と厭らしい水音に、パチンッと肌が触れ合う音。純の可愛い喘ぎ声が部屋に響いて興奮した。
「あっ、正和、さんっ……すき、だいすき」
「っ……俺も」
トロンとした顔でそんな事を言うからドキッとする。愛おしくてたまらない。一瞬止めそうになった腰をギリギリまで引いて一気に穿つと、お互い絶頂を迎え精を吐き出す。
「愛してるよ、純」
耳元で囁いて、意識を手放しかけている純にキスをすると、ふにゃりと笑って体の力が抜けた。
しばらく純のことを抱き締めて、中からゆっくり引き抜くと白濁液がトロっと零れてシーツを汚す。厭らしいな、なんて思いながら汗で湿った自分の髪をかき上げて、純には俺が着ていたシャツをかけてやる。
散らかった服を持って浴室に向かい、洗濯籠にそれを放って軽くシャワーを浴びた。水気を拭き、下着とパジャマのズボンだけ履いて、二枚のタオルをお湯で濡らす。絞ったそれと、シーツを持って部屋に戻れば、純は俺のシャツを握り締めて幸せそうに眠っていた。
可愛くて愛おしくて胸が高鳴る。思い切り抱き締めたくなるが、ぐっとこらえて、白濁液にまみれた体を温かいタオルで優しく拭いてやった。
身動いだ純の脚や胸元には、俺が残した小さな赤い印があって、それを指でなぞると体をピクリと揺らす。
「ん……」
起こさないようにゆっくり蕾に指を入れて、中を広げると俺のものがとろりと零れてきたので、入口を丁寧に拭いた。純の体を綺麗にしたあと、そっと抱き上げてソファに移動し、手早くシーツ交換を済ませる。
汚れたシーツを洗濯籠に放って、キッチンで水分補給をし、純のためにミネラルウォーターを持って部屋に戻る。
サイドテーブルに置いておけば、夜起きた時でも飲めるだろう。
純のことを抱きかかえて移動し、ベッドで一緒に布団を掛け、明かりを落とす。
純は全裸だけど、まあいいだろう。寝ている人を起こさないように服を着せるのは至難の業だ。それに素肌が触れ合うのはなんだか嬉しい。
「おやすみ」
小さな声でそう言って額にキスを落とし、可愛い純を抱き締めながら眠りについた。
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