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第136話
あのあと正和さんにいれてもらったココアを飲んで、紙袋を自室に置きに行き、彼の部屋に戻った。
ベッドに入ると正和さんが抱きついてくる。
なんか今日は色々ありすぎて疲れた。拓人と久々に遊んだり、正和さんに疑われたり、正和さんの母が来たり。文化祭の準備も何かと忙しいし。
目を閉じると瞼にチュッとキスされる。
「……おやすみなさい」
そう言って布団を顎まで掛けると、正和さんがクスッと笑って優しく頭を撫でてくれた。
「うん、おやすみ」
彼が明かりを落とし、優しく抱き締めてくるから、眠かった俺はすぐに意識がぼんやりしてくる。
(あったかい……)
「……まさかずさん、すき」
「っ……」
眠くて頭がぼーっとする中、正和さんが何か言ったような気がしたが、俺はそのまま眠りについた。
「ん……はぁ……」
あったかい。なんか気持ち良いし、ふわふわ、する……?
「あ、え、何して……ぁっ、ん」
「……おはよう」
朝の挨拶をしているが外はまだ暗いし眠い。パジャマのボタンは外されて前がはだけており、下は完全に脱がされていた。
正和さんは中を掻き回していた指を引き抜くと、俺の右足を上げてきて、上半身は俯せ気味にされる。
「いや、何し……あぁっ」
下半身は横を向かされて、左足と腰がベッドにつく形で、右足を上げたまま挿入してきた。
「何って……目覚めのエッチ?」
「は? 俺、今日も学校に、あぁん」
腰を揺すられて、油断していたから思わず声が出てしまう。横向きで突かれるという、いつもと違う感覚に痺れるような快感が伝った。
「まだ四時だから遅刻はしないよ」
「はぁ、あっ……そう言う問題じゃ……っ」
「ふふ、だって寝れなかったんだもん」
(もん、って……そんなこと言っても可愛くないし)
「俺のせい、じゃ……あっ、ぁ」
「純が寝る前に可愛いこと言うから」
「知らなっ、やっ、やぁ……そこ、あぁっ」
眠いせいか意識がふわふわして、体に力が入らない。正和さんに良いように刺激されて、抑えられず甘い声がだだ漏れる。
「あっ、そこっだめ、だめぇ……っ」
「ここ?」
「やっ、あっあぁん」
「知らなかったなあ。ここも良いんだ? 横から擦られるの好き?」
「ひっ、ぁぅ」
横から奥を突かれると体中がビリビリして何も考えられなくなる。息が上がって射精感が込み上げ、堪えるようにシーツを握り締めるが、正和さんは溶かすように良いところばかりを突いて俺のことを攻め立てた。
「ゃ、でる……っ」
「良いよ。イキなよ」
耳元で囁かれて、正和さんの色気を含んだ低音が直接響き、頭が溶けそうだ。
「やっ、違っ……なんか違、う、はぁあ」
「何が違うの?」
激しくされて、イくというよりも尿意に近い感覚が込み上げてきて焦る。
「だめっ、漏れちゃ……んん」
正直に告げると、正和さんはニヤリと意地悪げに笑う。それと同時に中のものがググッと大きくなった。
「ああ、朝だからここも溜まってるよね」
下腹部を指でキュッと押されて涙がじわじわ溜まる。
「ゃ、やめ……っ」
「やめない。……これだけ勃ってたら出る訳ないのに」
正和さんは小さな声で何かを言ってクスクス笑う。
「な、に……?」
「何でもないよ」
奥を突かれると膀胱が刺激されて変な気持ちになる。漏れそうなのに下腹部がキュンとなって気持ち良い。
「こうされると気持ちい?」
「だめっそこ、やだぁ……っ」
正和さんは前立腺を掠めるように腰を動かし、抉るように突き進めた。中に入ってくる正和さんの感触に体がビクビク震えるのに、早い速度で穿たれて思考までぐちゃぐちゃに溶かされる。
「はっ、ぁ、出ちゃ……ああう」
激しく打ちつけられて欲望を爆ぜさせた。自身の先端からは白濁液が零れ出てピクピクと震えているのに、その余韻に浸る間もなく腰を突かれ続ける。
「あっ、だめ……イって、るからぁ……っ」
「俺はまだ、だけど?」
「あっあぁん、も、やっ、やだ……おかしく、っあぁ」
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