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第156話

 扉の側に立っていた彼はゆっくりこちらに来て、座り込んでいる俺の前でしゃがむ。力の抜けきった体を楽しむように、脚をそーっと撫でられれば、ゾクゾクとして身震いした。 「こんな格好で先生を煽るなんてやらしい子」 「ま、正和さん……?」 「教師をそうやって呼ぶのはよくないな」  これは正和さんに何かのスイッチが入ってしまったんだろうか。突然始まった『先生と生徒』というシチュエーションについていけない。 (……いや、ついて行きたくない)  抱き上げられて、机の上に乗せられる。教室で生徒が使う小さい机は、座って手をついたらそれ以上のスペースはない。少し歪んでいるのか、体を動かすとガタガタ揺れる。 「こんなにパンツを濡らして……女の子なのに何でこんなに大きくなってるんだろうね?」  下着に手を掛けられて慌てるが、簡単に脱がされてその下着で、濡れた自身を拭かれた。 「やだ、正和さん」 「先生でしょう?」 「っ、先生……やめてください」 「いっぱい零れてるから制服汚れないようにしないとね」  正和さんはガサガサと小さな袋を開けると、中から取り出した何かを俺の男根に被せてくる。すぐにコンドームだと分かるが、更に根元をリングで止められてしまい、これから起こる事を考えて怖くなった。  正和さんがこのリングをつける時は必ずドライでイかされる。 「やだ、何でこんな……」 「女の子は出るはずないもんね?」 「俺は女じゃ――」 「女じゃないのに女子の制服着てるの?」  まるで俺がおかしいとでも言うように、きょとんとした顔で不思議そうに聞いてくる正和さんに泣きたくなった。 「っ……だって」 「悪い生徒には指導しないとね」 (自分が着せたくせに……!) 「先生を煽った罰としてちゃんと責任とってもらおうか」  そう言って、足を机に上げられる。腰の横に手をついてM字開脚をするような体勢になり、とても不安定だ。机の上は狭いしガタガタ揺れる。抵抗でもしたら、落ちて怪我をするかもしれない。 「ひゃっ」  蕾を指で撫でられて体が跳ねる。正和さんの二本の指はそのまま中に入ってきて、指先で器用にローターを掴んだ。  中からそれを引き抜くと、それが前立腺をグリッと刺激していき、足が強張って息が上がった。 「あっぁ」 「こんなにヒクヒクさせて……指を置くだけで飲み込んでくよ」  正和さんの言う通り、中の収縮に合わせて指が入ってくる。 「っ……はぁ、あ、やだ、せんせ……っ」  狭い机の上で身動きがとれないせいか、正和さんの指をいつも以上にリアルに感じて、体をビクビクと揺らしながら、快感を逃すように腰を突き出す。すると、恥ずかしい所を全て見せつけるような形になってしまって、羞恥で顔が赤く染まった。 「そんなに見てもらいたいの?」 「ち、違っ……」  正和さんは指を三本入れるとバラバラに動かして、イイトコロばかり刺激してくる。何度も抜き差しされれば自然と腰が揺れ、机をガタガタ揺らして、室内には嬌声が響いた。 「はあぁっ、ぁん」 「しーっ。声抑えないと外に聞こえちゃうよ?」  右手は体を支える為に机に置いたまま、左手で口を押さえ必死に声を押し殺す。しかし、狭い机の上で逃げ場がない為、与えられる刺激をダイレクトに受けてしまい、出てしまう声を抑えるなんて無理だった。

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