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第157話
「んっ、ふ……あぁん」
「やらしい声……鍵かけてないから誰か入ってくるかもね」
「なっ……」
(こんな事する気でいたのに何で鍵かけてないんだよ!)
目で訴えるように睨むが、彼はクスクス笑って中の指をクイッと曲げる。そうされると、全身に電気が流れるような快感の波が襲ってきて背を仰け反らせた。
正和さんは指を引き抜くと、ブレザーを脱がして、ブラウスのボタンに手をかける。プチ、プチと全てのボタンを外されて、胸を揉むように撫でられて、思わず身動いだら「あれー?」とわざとらしい口調で呟き首を傾げた。
「下着つけてないの? ……こんなに乳首勃たせて、そんなに先生とエッチな事したかった?」
「っ!」
下着とは何の事だろう。肌着のようなシャツの事なのか、女の子という設定だからブラジャーの事なのか。
正和さんの言っている事がよく分からないけれど、咎められるように言われると凄く恥ずかしくなってくる。まるで俺が下着を身につけていない変態みたいじゃないか。
顔を赤くし涙目になった俺を見てクスリと笑った彼に、乳首を指で摘ままれる。捻るように捏ねて指先で弾かれれば、背を仰け反らせずにはいられなかった。
正和さんはそのままそこに吸い付くと舌先で転がすように刺激し、ねっとりと舐め上げる。
「はぁ……っ」
胸への刺激に気を取られていたら、後ろに指が侵入してきて体を大きく揺らす。不安定な机の上でM字開脚をし、右手だけで支えるのは辛い。
左手は口元を押さえたまま、正和さんの首に腕を回すと少しだけ体が安定する。
「……甘えてるの? 可愛いね」
正和さんはそう言って微笑むと、侵入させた指で良いところを何度も刺激する。さらに、反対の手で勃ち上がっている自身の先端を擦られて目の前がチカチカした。
「あっはあぁん、ぃく、いぐ……イキたいっ」
「イっていいよ。それとも刺激が足りなくてイケない?」
クスッと笑うと中を抉るように擦られて頭の中が真っ白になる。
「ああぁっやぁ……っ」
体を強張らせて絶頂を迎えるも、リングによって精は逆流し、恐ろしい程の快感と息苦しさに苛 まれる。
それでも尚、刺激し続ける正和さんに助けを求めるように両手で、ぎゅっとしがみついた。
「はっ、うっ……だめ、だめ、あっ、出し、たい」
喘いで踠 いて、涙を零しながら頭を左右に振って懇願する。しかし、意地悪げに目を細めた正和さんは取り合ってくれそうもない。
「出すって何を?」
「っぁ、せーえき、だめ、出したい、もうだめ」
「女の子が出るわけないでしょ」
正和さんは可笑しそうにクスクス笑って、キスをした。だらしなく開いた唇の隙間から、彼の舌が入ってきてきて口腔を蹂躙される。
チュルッと吸い上げるようにされると、舌がジンジン痺れて体から力が抜けた。
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