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第164話 (正和視点)
「はぁ、やだ、正和さん」
弱々しくなった抵抗に思わずニヤリと笑って、純から手を離しベッドを降りる。ベッドの下に置いてある箱の中を漁り、小瓶を取り出して微笑むと再び純の上に乗り上げた。
純はパジャマを手繰り寄せて胸元を隠すように覆い、小瓶を持つ俺の手元を不安げな顔で見つめてくる。
「それ、なに……」
「何だと思う? 察しの良い純ならわかるでしょ?」
息を詰めて逃げ場を探る純がおかしくてクスッと笑いが漏れる。小瓶の蓋を開けて、胸元を押さえる純の手首を掴み離そうとすると、ピクッと反応し抗うように強く押さえた。
「純、手どけて」
「――――」
「じゅーん」
「~~っ」
優しく名を呼んでやると、諦めたのか手をそろそろとベッドへ下ろした。
これから起こる事を想像しているのだろう。顔を紅潮させて、きゅっとシーツを掴む姿が凄く可愛い。
「んー、残念。言う事聞いてくれなかったら、これ尿道に流し入れようと思ったのに」
目を見開いて驚いた顔をする純の頬を撫で、パジャマを捲って白いシャツの上から乳首をなぞる。
そこにゆっくり小瓶を傾けると、少し粘度のある液体がとろーっとシャツに零れ落ち、円を描くように広がった。
「っ……」
ちょうど乳輪と同じ大きさだろうか。塗るタイプの媚薬は初めてだったかな、なんて思いながら反対も同じようにその液体を垂らす。
余った薬をどうしようか考えて、ニヤリと口角が上がった。純のズボンとパンツを片手で少し下ろし、太ももがお腹につきそうなくらい足を純の顔の方へ倒す。
「ま、正和さんっ?」
顔を真っ赤にして動揺する純の蕾に残りの液体をかけて、空いた小瓶をサイドテーブルに置き、パンツとズボンを履かせる。上のパジャマもひとつひとつボタンを留めていると純に手首を掴まれた。
「んー?」
「着替えたい」
「今日は一日ゴロゴロしよう? たまにはのんびりパジャマで過ごすのも良いよね」
「それは……良いけど、服濡れて……」
「それくらいすぐ乾くよ」
クスクス笑ってボタンを全てかけ終える。このまま今日一日放置したら純はどうなるんだろう。可愛くなるかな。
薬が服に染み着いているから、効果はかなり持続するはずだ。もう少しして効き始めたら、服に擦れるだけで気になってしまうから今日はずっともじもじしてるのかもしれない。
辛いだろうなあ。俺なら絶対嫌だ。
でもまあ、あんな物着るなんて反抗的な事する純が悪い。
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