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第177話

「い、いや……です……」  少し後ずさると正和さんに頭を掴まれて、無理やりそこに顔を近づけられる。 「早くしないとこの後の罰増やすからね」 「っ……」 「ほら、ペットならもっと媚びなきゃ。可愛がってもらえないよ」  グイッと頭をソファに押し付けられて、白濁液が唇に当たる。 「~~っ」  諦めて口を開き、そっと舌を伸ばす。苦味と独特の生臭さを感じるそれを息を止めながら飲み込んだ。  正和さんの手が離れた頭を大きく動かして、できるだけ一気に舌で掬っていく。 「っう……っ」  自分のものを舐めとるというのは精神的にも苦痛で何度もえずいてしまう。口の中が気持ち悪くてたまらない。  一滴残さず綺麗にしたソファを確認して、正和さんの顔を見上げると、彼はニッコリ微笑んだ。 「たくさん飲めて良かったね」 「――――」 「お礼は?」 「……ありがとう、ございます」 「嬉しい?」  肯定以外は受け付けない威圧的な聞き方に、涙目になりながら答える。 「嬉しい、です」 「じゃあもっと飲ませてあげようか」 「ゃ、いや、もう……っ」 「何で? 嬉しくなかったの?」 「っ……お、お腹いっぱいです」  咄嗟にそう言えば、彼はクスッと笑って立ち上がった。衣服はいつの間にか正されている。

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