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第180話 (正和視点)
「へ、ん……俺おかしい」
「何がおかしいの?」
「痛、い……はず、なのに……きもちいい」
(そりゃあ、テクニックあるからね)
今日使ったのは革製のバラ鞭。初心者にはちょうど良いし、振り方一つで痛くも気持ち良くもできる優れもの。
何より音が良い。そんなに強く叩かなくても、かなり良い音を出してくれるから十分満足感を得られる。
でも初めてなのにこれだけ感じてくれるなら、ゴム製のもう少し痛いやつでも大丈夫かもしれない。
「叩かれてこんなに濡らしちゃったの?」
「ち、違っ……あぁっ、じゅうに」
純の否定の言葉を掻き消すように鞭を振り抜く。可愛い声を上げて、体を震わせ中心からは先走りを零した。
今までに聞いたことない甘い声。ほんのり掠れたその声に煽られる。
「違わないでしょう?」
白いお尻が赤く腫れて厭らしく腰をくねらせる。違う鞭も試したかったけど、初めての純にはそろそろ限界だろう。
「このまま打ち続けたらどうなるだろうね?」
クスクスと笑って昂りを鞭の柄で撫でてやると、体をビクビクと震わせて頭を左右に振る。
「あぁっん、じゅーさん……も、やだ」
息を荒くして、足を震わせる純。きめ細やかな肌はしっとりと汗ばんで、中心は昇り詰めそうなほど昂っている。
「イきそう?」
揶揄うような口調で聞くが、素直にコクコクと頷いた。
「鞭で打たれてイっちゃうんだ?」
馬鹿にしたようにそう言えば、耳と首筋が赤く染まって顔も真っ赤なんだろうと窺える。
「いいよ。イきたいならちゃんと言ってごらん」
「っ……イかせてください……ご主人、さま」
蕩けた顔で俺のことを見て、恥ずかしそうにお願いしてくる。
(可愛いけど、ちょっと残念)
「んー、六十点」
(だけど、まあいいや)
いつもより素直だし、今日は鞭が使えただけで十分だ。おねだりの仕方はまた今度教え込もう。そう思って、鞭を振り上げる。
「っ……たた、かれて」
「?」
「き、気持ちよく、なって……ごめんなさい。ご主人さまの鞭で……イかせて、ください」
(ああ、何この子。そんな事言われたら、ね。とびきり気持ちよくしてあげたくなっちゃうよ)
「本当やらしい子。お仕置き中なのに」
「ごめん、なさい」
「イきたいなら好きなだけイきなよ」
バイブの振動を強くして、鞭を振り抜く。
「あぁぁっ、じゅう、よ」
絨毯に顔を埋めるようにしがみついて、可愛らしい声をあげる。
「あっあぁん、じ、じゅ、ご……や、だめ、だめ」
「だめじゃなくてイイでしょう?」
「やっ……い、い、あっぁ、痛っ……ん、じゅーろく」
「ほら、ちゃんとお尻上げて」
純の体を少し持ち上げ、上半身をソファへ預けさせる。玩具の刺激が強すぎるのか全身を震わせて、甘い吐息を零した。
「だめ、だめ、ああぁぁん、じゅ、な、な……っ」
お尻ではなく太ももへ打ってやると、予想外だったのか甲高い声を上げて、体をビクビク震わせながら絶頂を迎えた。
「叩かれてイっちゃったの?」
「あっぁ、やだ、とめて、とめて、イって、るからぁ」
俺の言葉なんて耳に入っていない様子で、玩具の振動を止めるように懇願してくる。絶頂を迎えたばかりで敏感なのだろう。涙をボロボロ零してソファにしがみつく純に痺れるような鞭を打ってやる。
「あっあぁぁん、また、出て……やっ、も、やだぁ」
「純、数はどうしたの?」
「はあ、わかんな……ご、ごめ、なさ、ああう……っ」
「二十まで数える事もできないの?」
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