181 / 494

第181話

「じゃあもう数えなくていいよ。あと五回で終わりね」  彼はそう言って太ももを鞭で叩く。時折、尻尾にあたるのか、クッと玩具が引っ張られて、強い快感を生んだ。 「あっぁん、っん……あ、また、イっちゃ」  もう何度目か分からない射精に足がガクガク震えた。段々と思考も白濁として、快感以外認識できなくなってくる。 「はぁ、ん……あっぁ、やぁぁっん」  イき続けて辛い体に、最後の鞭が打たれる。今までで一番痛くて強い気がしたが、玩具のせいなのか、それさえ気持ち良いと錯覚してしまう。  しばらくして玩具の振動も弱くなり、体の力が抜けた。 「少し血が滲んできちゃったね」  そう言って俺のお尻を優しく撫でるものだから、背筋がゾクゾクとした。お尻が熱を持っているせいか、正和さんの手が冷たく感じる。 「おいで、可愛がってあげる」  そう言って彼が離れていった。後ろを見ると彼はベッドの上に座り、再度「おいで」と言って優しく微笑む。  ソファから上半身を起こし、床に手をついてベッドまでのそりのそりと歩いていく。振動が弱くなったとはいえ、止まったわけではないので、イき過ぎた体にはつらい。  気怠い体を動かし、ベッドの前まで来ると彼は手を広げた。 「っ、はぁ」  ゆっくりベッドに上がり彼の前までいくと、頭を優しく撫でられて、つい、その手に擦り寄るような事をしてしまう。 「よく耐えたね」  そう言って優しくお尻を撫でた後、唇にそっとキスされた。久々のそれが嬉しくて全身がぞくりと震える。ぼーっと彼の顔を見ていたら、抜けかけた尻尾をグッと入れられた。 「あぁっ」 「よほど気に入ったみたいだね。そんなに気持ちいい?」  そう言って、悪戯にリモコンを操作する。 「あっぁ、だめ、とめて、ぃく、イっちゃ」 「イっていいよ」 「もう出ないぃ、やだ、やだ」 「じゃあ蓋しちゃおうか」  そう言って取り出したのは見た事のない細長い棒。ぼーっとした頭でそれを見るが、刺激が強すぎて何も考えられない。  気持ちいい。苦しい。イきすぎて痛い。止めてほしい。  正和さんに抱き上げられて、彼の左腕に頭を乗せるような体勢にさせられた。赤ちゃんを抱くときのような横抱きの体勢に、自然と彼の顔を見ることになる。 「あっ、もうやっ……出なぃ、から、とめて」 「今からこれで蓋してあげるね」  そう言って細長い棒を目の前で見せたあと、下の方へ持っていった。昂りの先端に押し当てられて、それはツプンッと侵入してくる。 「あぁっ、そこ、やだ、入れちゃ……あぁん」  彼は制止の言葉など聞く耳も持たず、その棒を奥まで押し込んだ。

書籍の購入

ともだちにシェアしよう!