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第183話 (正和視点)

 キスをしてやると凄く嬉しそうな顔をして、一生懸命舌を絡めてくる。俺の愛を全身で受け止める純が愛おしい。  純は、自分はMじゃないと否定するが、Mじゃなかったら鞭で打たれてイかないだろう。  唇を離して幸せそうに微笑んだ純を一気に突き上げる。 「ひっ、あっぁん、正和さ……っ」 (……飛んじゃったかな?)  焦点の定まらない純を抱き締めて、繋がったまま俺の上に座らせる。 「気持ちいい?」 「あ、ぁ……イイ、きもちぃ……っ」  蕩けた顔をして俺の胸を撫でてくる。そこをペタペタと触った後、腹筋を撫でられて、腰がぞくりと震えた。 「っ……純」  下からガツガツと突き上げてやれば、俺の背中に腕を回し、唾液と涙でぐちゃぐちゃになった顔を胸につけてくる。汚いとまでは思わないけれど、つい苦笑してしまう。 「っ、はぁぁ」 「愛してるよ」 「おれ、も、だいすきっ……あぁぁん」  最奥をついて絶頂を迎えると中がヒクヒクと収縮して、純の体から力が抜けた。体をゆっくり後ろに倒してやり、ベッドに寝かせる。頬を撫でてキスをすると幸せそうに微笑んだ。  そっと自身を引き抜いて先端をティッシュで拭い、純の後ろも拭いてやる。そこで初めて気づく。 (純、出さないで、ドライでイったんだ……) 「……ん」  寝返りを打つ純の首筋にキスをして、立ち上がる。 (はぁ、可愛いなあ)

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