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第191話

(怖い。気持ち悪い。怖い)  俺のせいで正和さんが大変な目にあったら、と思うと怖くて抵抗できない。抵抗した所で体格の違う三人相手に敵うはずもない。これからされる事への恐怖で心臓はバクバクして、体は震えて眩暈がしてくる。 「可愛くなったな」 「このまま大人しくしててね?」  肌を撫で回す手が気持ち悪い。乳首を舐めてくる舌が気持ち悪い。他人の体温が、気持ち悪い。 「っ、……ひっ、っ……ぅ」 (まさかず、さん……)  瞳からは涙がボロボロと零れ落ち、震えた唇からは抑えきれない嗚咽が漏れる。 「……なあ、アレ効くかな?」 「クスリ?」 「そ。飲ませてみようぜ」  ピアス先輩はポケットから小さな袋を取り出すと、それの封を切る。 「しっかり押さえてて」 「はいよー」 「や、やだ……っ」  口の中に指が入ってきて無理やり口を開けさせられる。口元まで持ってきた袋をそのまま傾けられて、中身の粉が口腔に広がった。急いで吐き出そうとするも手で口を覆われて、あっという間に薬は溶けていく。 「そんな暴れんなって」 「ちょっと気持ち良くなっちゃうだけで、怖い薬じゃないから安心しな」 「怖いくらい気持ち良いかもねー」  クスクス笑ってベルトに手をかけられる。カチャカチャと音を立ててそれは外され、ズボンを下着ごとおろされた。  脹ら脛を掴まれ、足をお腹側に倒されてお尻が少し浮く。 「うわー、ほんとにドMちゃんなんだ」 「んー?」 「尻に叩かれた痕がある」 「へえ、痛くされんの好きなんだ?」 「ほーら、気持ち良くしてやるよ」  恐怖と気持ち悪さで縮みきった自身を握られて、体がびくりと揺れる。言動や行為に反した優しい触れ方に不快感が増した。背筋がぞくりと震えて冷や汗をかきはじめる。  体が熱い。頭がぼーっとする。  自身を優しく転がすように撫でられて、気持ち悪くてやめて欲しいのに、意に反して昂り始める。 「っん、ふ……っ」  唇を噛み締めて声を抑える。こんなやつらに触られて声なんて出したくない。生理現象とはいえ、感じてしまう自分が嫌だ。  気持ち悪いのに。正和さん以外に触られたくないのに。  薬の効果もあるのかどんどん昂っていくそこ。 (あっ、はぁ……やだ、イきたくない) 「可愛い声聞かせな」 「っ……」  噛んでいた唇をこじ開けられて、中に指が入ってくると、二本の指が口腔を蹂躙し舌を捕らえた。 「はっ、ん……ん」  気持ち悪いはずなのに、イきたい。  鈴口をクリクリされると電気が走ったみたいに痺れる。  出したい。でも出したくない。  気持ち悪かっただけの胸への刺激にも反応し、体の熱はどんどん上がっていく。押さえつけられて抵抗もできず、体は快楽に溶かされて、先輩達にされるがままになった。  正和さんに対する罪悪感に心が悲鳴をあげる。

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