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第236話 (正和視点)

(ヤバい。可愛い。可愛すぎる。何この子) 『だめ。ご飯食べないならしない』  この一言で震えながらご飯を食べ始めた純。 「はぁ、ぁっ」  鱈を箸で頑張って掴み口へ運ぶ。媚薬を二つも飲んでるせいか、食べるのにも感じるらしく、熱い吐息を零して時折喘ぎながら食べている。  適当に焦らして、泣いて縋ってきたら遊んであげようと思ってたのに。  だって普通、泣き出すか逃げるか怒るでしょ。まあ、お仕置きの後だし逃げたり怒ったりはしないだろうけどさ。なに健気に意地悪な俺の言うこと聞いてんの。  震える手で器を持って、オニオンスープを飲んでいる。 (……可愛い)  ねえ、どんな気持ちで食べてんの。イヤらしい事しか頭になくてご飯の味しないよね。食べるだけで感じて苦しいでしょ。  嘘ついた純のこと、たくさんいじめてあげようと思ってたのに。そんな事されちゃうと優しくしたくなるって知っててやってんの?  今日は優しくしてあげるつもりなかったのに、そんな風に言うこと聞かれたら調子が狂う。

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