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第262話

「わ、わかんな――」 「答えないならまたこれにする?」 「や、やだ……っ」  アナルビーズを見せられて涙がポロポロ零れる。  わからない。わからないけど、適当に二、三個なんて言ったらやばそうな気がする。 「五個、くらい……」 「じゃあ、答え合わせしてみようか」  そう言って、後ろを向かされ、テーブルに手をついた。 「やっ、ぁっぁ」  次々と入れられるローターに耐えるように、手をぎゅっと握る。六個目のローターをグッと押し込まれて足を震わせた。 「はぁ……も、苦しっ」  奥まで入ってきて目の前がチカチカするのに、まだ入れようとしてくる。 「も、むり……入んな、からぁ……っ」 「んー、頑張れば入りそうだけど……まあいいや。正解は六個でした」  そう言って、お尻をそっと撫でる。 「ふ、ぁっ、ぅぅ……っ」 「一個間違えちゃったね、どうしようか」 「ゆるし、て……あっぁぁ」  考える素振りをする正和さんに許しを請うが、彼はローターのリモコンを手に取りそのままスイッチを入れた。立っていられなくて崩れ落ちるように床に座り込む。 「も、やら……おか、しくな、あっぁ」  視界は涙でぼやけ、頭の中は白く霞んだ。気持ちいい、苦しい、イきたい、おかしくなる。 「あっ、あ、あぁっ」  頭がふわふわする。正和さんの声が遠い。 「純~、戻っておいでー」  玩具がずるりと引き抜かれる感触に身を震わせて、再び意識がはっきりすると、後ろから腰を掴まれた。正和さんの昂ったものが蕾に押し当てられて息をのむ。 「あっ、まだ、のこって……あぁぁっ」  ローターが中に入ったまま彼が挿入ってくる。奥で振動を続けるそれに体をガクガク震わせて、再びドライでイった。 「間違えたからね。純の言った五個は抜いたよ」  腕を掴まれて上半身が宙に浮く。仰け反った姿勢で後ろから突かれ、正和さんの物が深く入り、ローターがぐぐっと押された。 「はっ、あっぁ」 「っ……ローター当たってイイよ」 「やっ、も、あぁっ」  容赦なく正和さんのものを抜き差しされて、下半身がビリビリする。 「愛してるよ……っ」  彼の動きが速くなり、体を揺さぶられる。 「あっぁ、まさ、かずさっ……は、ぁ」  彼の名を呼べば、一際強く突き上げられて。イきしすぎて、イっているのか、いないのかさえ分からない。  正和さんが精を吐き出すと同時に目の前が暗くなる。  落ちていく意識の中、彼に抱き締められて優しく名を呼ばれた気がした。

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