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第275話

「ご飯できてるよ」 「ん。でもパンケーキ食べて来ちゃったから先お風呂入る」  部屋に着替えを取りに行こうとすると、正和んが楽しそうに話しかけてくる。 「じゃあ、一緒に入ろうかなあ」 「え」 「嫌なの?」 「嫌じゃないけど……」  (恥ずかしい)  一緒にお風呂に入るのは未だに慣れない。 「可愛い。先行ってて」 「……うん」  二人でお風呂に入ってちょっと休んでから食事をとる。  しかし、夕飯前に食べてしまったせいかあまりお腹が空いてなくてすぐ苦しくなった。 でも作ってくれた正和さんに申し訳ないので残したのはほんの少し。  食事中は好きな事の話になり、珍しく俺の事をたくさん聞いてきた。  食べ終わった後、彼はいつものように仕事をするかと思えば、今日はすぐに部屋へ呼ばれる。 「純」  チュッとキスされて、ベッドに押し倒される。なんだか今日の正和さんはえらくご機嫌なようで、一緒にお風呂に入ったり、俺の話を聞いたり、今こうしてくっついて来たりとイチャイチャしてくる。 「ねえ、ちょっと縛って良い?」 「え……」 「ちょっとだけ」 「……明日も学校あるし……痛いのはやだ」  痛くはしないよ、と優しく頬を撫でられたら頷く他ない。 「ん……」  彼は俺の服を脱がせると、縄を取り出して、足首を掴むように促してくる。言われた通り手で足首を握るとそのまま手首と足首を纏めて縛った。両側同じように縛られれば、手足の自由はなくなり、足は自然とM字に開く。 (……恥ずかしい) 「純のやらしいとこ丸見え」 「っ……」  指先で足を下から上に撫でられて身震いした。開いた太ももの内側に口付けてそのまま吸い付く。  チュ、チュ、と正和さんの跡が赤く色付き、そこを舌でなぞるように舐めた。 「んっ……ぁっ」  指で乳首を摘まみ、キュッと捻られて身動ぐ。そのままクニクニと弄られれば、ぞわぞわと言いようのない感覚が込み上げて、甘い吐息が零れた。 「純のここ、硬くなってきた」 「あっ、ぅ……っ」  円を描くように指先でなぞられて、ゾクッと背筋をしならせる。唾液で湿らせた親指で潰すようにグリグリ擦られれば、下腹部に熱が溜まって中心も刺激を求める。堪らず腰を突き出すような姿勢になってお尻を浮かせれば、正和さんの服に自身の先端が当たって、腰が揺れるのを抑えられない。 「はぁ、あっぁ……っ」 「こーら。俺に擦り付けないの」  そう言って太ももを掴み、腰をベッドに押し付けられる。 「っ……おねがい、下もさわって……」

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