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第402話
変なことを考えてしまったせいで、なんだかムラムラしてきて、誤魔化すように頭をがしがし掻いた。
明日は土曜日だけど、正和さんはお休みらしいし、一人でする時間もなくてどうしたら良いんだろう。さすがに彼がいる時にするのは嫌だ。そんなことを悶々と考えていたら、午後の授業もあっという間に終わり、帰宅する。
課題をパパッと終わらせて、テスト勉強を始めるが、どうにも『授業料のキス』を思い出してしまってダメだった。全く集中できない。
そろりと部屋を抜け出して、辺りをキョロキョロ見回しながらリビングに入る。端から見たら挙動不審だろうけど、そんなことは気にせず正和さんの姿を探した。
あ、夕飯作ってる……。
リビングからキッチンを覗くと正和さんの後ろ姿が確認できて、チラリと見えた手元は餃子の皮に具を包んでいる所だった。包み始めたばかりなので、まだしばらくかかるだろう。
内心『よし』とガッツポーズを決めて、静かにリビングを後にし、ティッシュの箱を持って正和さんの部屋のベッドに座った。
ドキドキしながら下着とズボンを軽く下ろし、既に形を変えているソレをそっと掴む。一人でするのは、凄く久々でなんだか変な感じだ。
「っ……はぁっ」
最初は優しく握って、半勃ちになっているそれをゆっくり大きくしていく。手で転がしながら先端を指で撫でれば、透明の液体が厭らしく糸を引き、凄くイケナイことをしている気分になった。
正和さんにいつもされてるのを思い出して、ぬちぬちと音を立てながらゆっくりと扱く。焦らすような甘い刺激に気持ちが高ぶってきて、我慢できずに腰を揺らせば、綺麗だったベッドシーツに皺が寄った。
「はっ……はぁっ、はっ」
徐々に速度を上げて、追い上げるようにきつく扱けば、息が荒くなって声が漏れそうになる。背を仰け反らせて脚を強ばらせ、もうすぐでイけそうな感覚に手を激しく動かした。――それなのに。
いけない……っ、なんで……!
「ぅ、ぁ……はぁっ、ん」
いくら擦ってもイけなくて、唇をぎゅっと噛みながら、先端をぐりぐりしてみる。だが、もうすぐでイきそうな感覚はあるのに、イくことはできなくて、結局手を止めた。
はあ、はあ、と荒い呼吸を整えて少し休憩するけれど、ここまで勃ってしまうとズキズキして痛いし、収まる気配もない。
恥ずかしいし、本当は凄く嫌だけど、仕方なくベッドの下の箱を漁る。だが、中に入っているのは縄と手錠だけで、目当てのものは見当たらなかった。
「~~っ」
なんでないんだよ! いつもあるのに!
キレ気味で半べそをかきながら顔を上げる。……と、そこには、ニヤニヤした正和さんがこっちを見て立っていた。思わず、ひゅっと息を呑んで、言葉を詰まらせる。
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