「かわいい、十碧。ちゃんとイケたね」 ハァハァと乱れた息を繰り返す俺にうっとり微笑みかけるあきくん。 またそんな、ちょっと聖人入っちゃってる表情で…。俺だけ醜態晒してるみたいで恥ずかしい。 だけど、自分のおなかから俺の吐き出したものを指で掬って、嬉しそうにしてる姿が めっちゃくちゃ可愛くて…… 何が理由で顔が熱くなってんのか、自分でもわかんなくなってきた。 ちゅっ、て音付きで触れた唇。 薄っすらと口を開けば、誘い込まれるように舌が挿し込まれる。 優しく上顎を撫でられて、舌をやんわりと吸い上げられて。 もっと激しくてもいいだろうその弱い刺激に、だけど俺のカラダはその細やかな動きひとつひとつを拾っているよう……ビクンビクンって勝手に跳ね上がる。 俺のより大きい掌が、また存在を主張してきた熱の形をゆっくりとなぞって、指先がそれを追いかける。 「んっ…んンッ」 塞がれた唇から発せない喘ぎが鼻から漏れて。 そんな俺を愛おしそうに見つめたあきくんは、頬をスルリと撫で、 「……好きだよ、十碧」 溢れる想いを言葉に乗せた。 「あっ…ン、…おれ…もっ…」 「っ、……かわいい…」 もう……。ソレいい加減、“かわいい”の大安売りだから。 指先がクルクルと太腿を擽る。 「あっ…ふっ、くすぐったぁい」 イッたばかりのカラダは何処も彼処も敏感で、少しの刺激を大きく拾う。 「十碧、キスマーク…付けていい？」 首には何も言わずにいっぱい付けたくせに。 「うん」 殆ど考えずに即答した俺に、ありがとうと微笑むと… あきくんはチロリと太腿を舐めて、ピクリと震えた反応を楽しんでから、 身を起こして、ベッドの上に脚を広げて座ると、俺の腰を膝の上でグイッと持ち上げた。 「えっ…、あっ？ えぇっ…?!」 高く抱え上げられた脚が左右に開かれて、秘部が空気に触れる。今、多分…たぶんっ、窄まりがあきくんの目の前に…っ！ 「あっ、やだっ！ 待って、恥ずかし…っ！」 「待ちません」 無情な返事が聞こえたと思った途端、チュッ…って。 ちゅっ、ペロリ、ぢゅーーっ。 「んっ……、ふぁ…」 「ふふっ、付けちゃった」 太腿から口を離したあきくんは、ご満悦でクスクス笑いを零す。 …………………うぅ〜〜……… クッソかわいいじゃないか！ 萌え滾る……っ！ クッ……