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第114話
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指でイカされてる先からちん…御尊棒突っ込まれて前立腺ゴリゴリしながら奥ズンズン突かれまくったらさぁ!
寸前まで処女だった俺、ひとたまりもないと思うんだよねえ!
イッてるから1回止めてって、伝えたくても喘ぎ声しか出ないしさ。
あきくん、顔に似合わず激しいしさ。
出てないだけでイキ続けてんのに、気付かないで止まってくんないし。
処女ならトンじゃっても仕方ないと思うんだよね。
非処女なら潮噴いてたよあんなの。
そんな訳で、ラブラブである筈の事後。
失神から復活した十碧さん、ちょっぴりご立腹です。
「十碧、ごめんね。お水どうぞ」
「ぶー…、どうも」
「…だいじょうぶ? 痛いところは無い?」
「喉とお尻と腰とお腹と頭」
「ど、どうしよう…、痛み止め飲む?」
「………いい」
「ごめんね、十碧。本当にごめんね!」
俺の体調を気遣いながら、必死に謝るあきくん。
いつもはほわんとした優しい微笑で俺のこと見てるくせにさ、ハの字に眉毛垂らして、今にも泣き出しそうな顔して……。
………なんかさぁ、……なんか!
別に嫌なことされたわけじゃないし、意地悪でやった事でもないし、俺のこと泣かせてやろうとか気絶するまで抱いてやろうとか、そう云う意図は無かったわけじゃん?
そんな顔されたら、まるで俺が虐めてるみたいじゃん。
プチ怒 してんの可哀想になっちゃうじゃん!
「…………も、いいよ」
俺もきもちよかったし…。ってボソリと呟く。
「っ……十碧!」
しゅーんってなってたあきくんは、俺の言葉を聞くなり一瞬にしてキラキラを取り戻した。
だけど唐突にハッとした顔を見せると、開いた両手をそのままに、またしゅんと眉尻を下げる。
「十碧……」
「なに?」
「………抱きしめても…いいですか?」
「………うん。よろこんで!」
まるで頭に犬耳生えたみたい。「十碧っ!」って叫ぶなり、ぎゅっと抱き着いてくるあきくん。
見えない尻尾ぶんぶん振り回してる。絶対。
「ごめんね、十碧っ! 大丈夫?」
「ん。だいじょぶ」
「すきだよ、十碧」
「俺も……すきだよ」
やっと訪れたイチャイチャタイム。
体はまあ…本当にあちこち痛いんだけど。揺らされてたせいでクラクラするし、泣きまくったから頭痛いし、普段使わない筋肉とか やらない体勢とかでピキピキだし。長いちん○で突かれまくった所為で内臓上がって胃腸痛いし。
でも、痛くて我慢できない!ってほどじゃない。
目を回してる間に全身拭いてくれたみたいで、キレイになって体はサッパリだしね。
「………十碧」
なのに、……なんだろ。
一瞬前まで嬉しそうに俺を抱き締めてわぅわぅしてたあきくん が、一変、体を離すと心配そうに悲しそうに見つめてきた。
そんでもって、何かを決心したような、覚悟を決めたような顔を見せると───
「体 辛いなら今後もう挿れないから、……キスや、触ったりするだけなら、どうですか?」
「え………、ええぇぇっ!!?」
ちょっ…! この人、何か言い出してるんですけどぉっっ!?
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