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第45話
お尻キレイにしてきた。
両親が帰ってくるまでまだ数時間の猶予がある。
向こうの都合が悪いから あきくんと逢えない。
昼間だってのに目を瞑れば、今日はこの上ない開発びよりだ。
ヤるなら今しかねぇ!
根性決めろ、俺!!
取り敢えず、突然 親が帰ってきても布団にもぐれば誤魔化せるようにTシャツだけは着てる。
下はもう、洗ってきたまんま、丸出しです……。
どうなんだろ…、あきくんにされてる事を想像しながら……って、服脱がされるトコから順追った方がいいのかな?
それとも、あきくんをオカズに…ってこと?
───いやいやいや、あんなキラキラの王子様をオカズにするとか絶対ダメだろ!
あきくんが穢れちゃう!!
「~~~はっ!そうだ!!」
これって開発なんだよな…?
男の身体、乳首や後ろで初めっから感じたりなんてしないから、徐々にイケるよう慣らしてこう。目指せ、感じやすいエッチな躰!
ってのが『開発』なんだよね!?
だったら初回の今日は、このオモチャ群に慣れるトコから始めてみようか。
取り敢えず、ぜんぶ電池入れとこ。
あと、ゴムも被しといて、それから……
うん、準備完了。
これで、途中で手間取って萎えちゃうってことも無くなったはず。
さあ、まずは乳首開発だな!
気合い入れてこー!
えと、これって…、Tシャツの上からでもいいのかな…?
あ!乳首勃ってきたらテープで貼って、って書いてあった!……ってことは、直に当てた方がいい?
Tシャツ、邪魔だな。脱いじゃった方がいいか。
どうせエロいことすんだ。
一枚羽織ってようが真っ裸 だろうが、誰も見てないんだしエロいもんはエロい。構うもんか!
よし!と覚悟を決めて、Tシャツの裾に手を掛けた時だった。
ブブブ…って小さく振動音がした。
えっ?まだ俺スイッチ入れてない。
2つのローターに、バイブも確認したけど、ちゃんとスイッチオフになってる。
なのにバイブ音は止まなくて……
「えっ、なに?なに!?」
キョロキョロと辺りを見回せば、枕元でスマホが点滅を繰り返してる姿が目に入った。
───電話だった!!
エログッズの振動と、スマホの着信間違えちゃったよ。恥ずかしい……
「はいはーいっ」
早く取らなきゃ切られちゃう、と、相手も確認しないで着信を押した。
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