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第47話
俺、エッチなことなんて一言も言ってない!
あきくんがおいでって言ってくれたから、朝一で行く…って…………、ッ!!
「あーきーくーん~~」
『ん?』
含み笑い。セクハラ確信犯め!
あきくん家に行くって言っただけで、『イく』なんてニュアンスで言ってないっての!!『朝一でイく』とか、俺どんだけ朝から飢えてんの!?って話だよ!!
「あきくん、実はムッツリだし!隠れエロ!」
『…エロい僕は嫌いですか?』
「っッ───?!」
いつもよりも吐息の多い囁きボイスに、カクンって、腰から力が抜けた。
「なにそのエロボイス~~っ!腰抜けたしっ」
『嫌われてないみたいでよかった』
また、もう…。あからさまに機嫌良い声で笑ってるし。
「嫌いになるわけ無いじゃん」
『でも十碧、王子様が好きでしょう?』
「いいの!王子様も所詮男だから結局エロいの!」
『十碧もエロいの?』
「エロいよッ!男だもんね!色々されたい願望とか、色々したい願望で脳内真っピンクだよ」
『そうか……』
電話口、少し切なげな溜め息が聞こえた。
どうしたんだろう…?
次の言葉を待って口を閉じると、暫し静寂の時が流れる。
『……僕だって…色々したいよ……』
「えっ……」
きっとそれは、思ったことが口をついて出てしまった…独り言だったんだろう。
だけど俺の耳がそれを拾って訊き返してしまったから。
『っ──! …ごめんね。聞かなかったことにして』
「やだっ!」
弱った声のあきくんのお願いを、反射的に拒絶する。
だって───
「俺だってあきくんに触られたいもんっ!」
その為に俺はこうしてえっちな玩具もゲットして、お尻だってキレイにしたわけですし!
もう俺、1人でヤる気満々なんだからね。やめる選択肢なんてとっくに効力失ってんだから。
乳首もお尻も開発します!
さあ、どうだ!エロい俺!!ドーン!!!
「だから、教えて下さい。
あきくんは、俺のおっぱい、触ったり舐めたりしたい?」
『したいよ』
ふおぉぉ…っ!
俺のおっぱい、やるじゃん!
当然女みたいなマシュマロな訳ないし、雄 っぱいでもなしに、ただの小 っぱいなのに、あきくんのこと十二分に魅惑してる!!
そう言えば前に看病してくれたときも、薄ピンクで可愛かったって言ってくれたっけ。
いいぞ、ナイスおっぱい!
「俺に、お口でご奉仕されたい?」
『はい…』
はわぁっ!この声!絶対照れてる!
俺もあきくんのおち○ぽペロペロしたいですッ!
絶対綺麗なやつ!月下美人を擬チン化したような美しいち○こ!
「じゃあね、俺のお尻にぃー、あきくんのおち…」
『待って、十碧っ!ここっ、外!』
珍しくおっきな声を発したあきくんに、言葉途中で止められた。
でもすぐに、電話の向こうは囁き声に変わる。
『外で反応したら大変なことになっちゃうから、これ以上は勘弁して下さい。もうエッチなこと言うの禁止』
「反応……。ムフフッ、反応しちゃうんだ?」
『変な笑い方しない』
「えー? じゃあ、最後に1コだけ。今から自分でおっぱい弄るからぁ」
『十碧っ!?』
「真っ裸 と、Tシャツの裾捲ってとなら、どっちがいいか教えて下さい」
『…………』
「ね、あきくん……どっち?」
さっきの仕返し。俺だって色っぽい声出せるんだぞ。って、吐息多めに声を出して二択を迫ると、あきくんはたっぷりの沈黙のあと。
『………裾を捲って口に咥えるスタイルで』
なんともマニアックな回答をくれた。
「わぁ。ムッツリスケベだ♡」
それからすぐに、もう休憩が終わるからって、電話が切れた。
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