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俺が俺でなくなる 蓮華談 茜side
さなえの母は夫が女とホテルから出てきた姿を見かけてしまう
呆然として虚ろなまま帰宅した
扉を閉めようとしたとき大勢の男たちが家に土足で上がり込んできた
そして…目隠しをされ拘束され輪姦された。
絶望…それが彼女を支配した
さんざん楽しんだ男たちは拘束していたものを全て外し意識が朦朧としているみずえを裸のまま放置し帰っていった。
茫然自失…何も出来なくて…そのままベッドへ横たわっていた。
榊はみずえを驚かせようと仕事の合間に帰宅した。
榊は裸で無数の赤い痕をつけられているみずえの状態を見てみずえが自分を裏切ったのだと思った
榊が会っていたのは会社の取引先の人でホテルから出てきたのはそのホテルの内装を手掛けることになったからそこを見に来ていただけ。不倫なんてしていなかった
一段落するから久しぶりに連休をとってどこかへ行こうと子供たちを驚かせようとそれを話しにきたときだったから彼もまた冷静ではいられなかった
みずえは榊に一方的に攻められ話を聞いてもらえなかった
榊はそれから全く帰宅しなくなった。
荒らされた部屋を片付けようと重い体を起こし片付けを始めたとき兄が帰ってきた
兄は父親に良く似ていた…どこにも発せなかった怒りの矛先が兄へ向かってしまったのはそのためだ
そして…その原因となったのが取引先の女であって襲ったのは繁だった。
二人は兄妹だった
榊に惚れていた女はそうなるようにうまくみずえを、榊を誘導したのだった
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