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帰宅

「なんか…疲れた…」 「あははっ。わかる。まさかこんなに近くにゆずきさんいるなんてね」 「でも…嬉しい…長く離れていたし忘れてしまっていたけれど俺は兄さんのこと大好きだったから」 「よかったね」 「うん」 「風呂入ろっか」 「入る」 茜と一緒に風呂に入りまぁ…色々して…ベッドでも… 開いてしまった時間を埋めるように抱き合うことがとても幸せだった 忘れてしまった茜の体をもう一度覚えさせるために何度も交わる 「茜…」 「ん?」 「大好き…」 俺はそのまま意識を手放した そんな俺を優しく見つめながら茜がささやく言葉はもう聞こえなかった 「愛してるよ…さなえ…」

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