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兄の家族

「えぇ?そうなの?さなえくんもリバーサイドで働いてるんだ。創ちゃんはね専門学校が一緒だったの。亀くんも元気?」 「えぇ、元気です」 「亀次郎相変わらず五月蠅い?」 「賑やかですね。でもいつも気にかけてくれています」 「亀次郎は昔から面倒見いいからね」 話によると店長とも亀さんとも昔からの知り合いだそうだ。 共通の知り合いがいるってだけでうれしい 「そろそろ休む?。ゆずの部屋にお布団準備してあるからお風呂入って休んだら?」 「ありがとうございます」 お言葉に甘えて休むことにした 部屋は思ったのと違ってシンプルなモノトーンで落ち着いた感じだった 部屋の棚の殆どが医学書。そのうちの半分以上が洋書 改めて見た目とのギャップに驚く 「なぁに?さなえ」 「綺麗にしてるんだなって思って」 「整理整頓は好きだよ」 「そう。ねぇ何で医学部に決めたの?」 「ん?側で亡くなっていく人たちと多く関わったからかな。」

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