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とうとう…

前よりももっと茜との絆が深まった気がした 「さなえ。今日結果出るんだ。だから遅くなるかもしれない」 「そう。わかった」 「寂しい?」 「大丈夫。」 「すこしは寂しがってよ」 「だって…将来のためでしょ?だったら辛抱できるよ。だから大丈夫」 「さなえ。好き…大好き」 「わかったから…ほら早く行っておいで」 いってらっしゃいのキスもまた復活して夜寝るときも抱き締めあって寝る。 体もあれから毎晩のように… 「ていうか…体…だるいし…何であんな元気かな…茜は…」 その夜… 「さなえ!」 茜から電話がきた 「どうしたの?」 「成功した…」 「え!!」 「この間の被験者が妊娠した…」 「え!!そうなの?!」 「うん」 「そっか」 「これから認定されるまでまだ試験だってあるし時間もかかるけれど…うまくいけば数年後には完成するはず…」 「そうなんだ…良かったね」 「うん!これから帰る」 「気を付けてね」 茜やっぱすごいや… 茜との子供が現実になりそうで嬉しかった それから数年後とうとう薬が完成するのだった

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