「藍と圭は？」 「早退したよ。藍調子悪そうだったし」 「そっか」 「みんな席につけ」 急に担任がやってきた。この時間はこの教師の授業じゃないはずなのに… 「急だが諸事情により佐藤と川辺がさっき退学届けを出した」 教室中がざわざわする 瑞季はどこかホッとしたようにでも複雑そうに顔を伏せた 「まぁそれだけだ。この時間は自習な」 それだけ言うと担任は出て行った 急な出来事になかなか教室は寝らなかった。 それもそうだろう。2人は成績優秀で品行方正だったのだから まさかクラスメイトをレイプしたなんて誰が思うだろうか… 「御木本。佐藤から何も聞いてないの？お前ら仲よかっただろ？？」 1番仲が良かった瑞季に質問が来るのは明白だった。瑞季はみるみる顔色が悪くなる。 「俺…聞いてない…ごめんね」 無理してヘラりと笑う瑞季が痛々しいが他の奴らは気付いていないようだ しばらくするともともとこのクラスは真面目な者が多いので各々勉強を始めた