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翌日
瑞季と共に登校する。
自分達の少し前を歩く二人を見つけた
二人は仲睦まじそうに寄り添い手を繋いでいた。
胸が少しつきんと痛んだ気がした…
何で…?わからないけれど
「蒼?どうしたの?」
俺の視線の先を追った瑞季が多少顔を歪めた
「何でもないよ」
笑顔で瑞季の頭をポンポン撫でると猫みたいにすり寄って来た
「蒼…好き」
「うん。俺も」
そっと額に口付けると頬を染め俯く。
本当に…可愛い…
きっといつかは本気になる…そう何度も思う。
でもどこかもやもやした感情には気づかない振りをした
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