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「うん。随分安定してきたね。」
「ありがとうございます」
今日は瑞季の診療日。母が以前働いていた病院に来ていた。
「十夜先生。ありがとうございます」
話していると診察室のドアが開く。今は診療時間外だから患者さんはいないはずなのに
「ひっさっしっぶっりぃーーー!!」
「うわぁっ!…夕燈さん!お久しぶりです」
「可愛い!!瑞季くんっていうんでしょ?可愛い!!」
「夕燈さん。やめてください!怯えます」
瑞季は突然登場した目の前の人に魅入っていた
「え…と…はじめまして。御木本 瑞季です…」
「驚かせてごめんね。神楽坂 夕燈です。十夜の妻です。ねぇ。瑞季くん少し俺と二人でお話ししない?」
「二人で?」
「だめ?まだ怖いかな?」
「いえ…大丈夫です。」
「何かあれば呼んで。俺たちは院長室にいるから」
「はいはぁい。いってらっしゃい」
「蒼…」
「大丈夫?無理しなくてもいいんだよ」
「大丈夫。また後で」
夕燈さんと瑞季を残し移動する。
夕燈さんは心理カウンセラーをしていて定期的にここに来ていることは知っていた。
母の医師時代の後輩になる十夜さんはよく家に遊びに来ていて相手してもらってた。
父と母は綺麗だけど流石に元モデルだった十夜さんや夕燈さんよりは劣る。
見たことない美形だったから忘れたことはない。
年を重ねた今でも綺麗だ
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