夕燈side 「ねぇ。瑞季くん。これからも蒼から離れないつもり？蒼の本当の気持ちはわかっているんでしょ？」 「…はい…でも蒼は気付いていない。俺の事を好きになったって勘違いしている…目の前で藍たちの距離が近くなっていることに目を背け俺の事が好きだって思い込もうとしてる…本当は…藍のことが…でも…藍の方は…わからない…今は圭翔のことが蒼より好きだとしたら…俺が離れても…藍とうまくいかなかったら？そんなの蒼には…辛いと思う…蒼は本当は繊細で傷付きやすいから。俺は蒼の事がとても好き。この気持ちが変わることはない…だから…ずっと側にいられる…」 「それで…みんな幸せになれる？瑞季くん…君は幸せ？」 「わからない…どうすればみんなが…蒼が幸せになれるのか…わかんない…」 「ごめんね。そんな顔させちゃって。俺はねみんなに幸せになって欲しいんだよね。そんなの現実問題無理だろうけれど。でも…別れで幸せを掴む人だっているんだよ？」 「はい…わかってます…」 「今度藍くんや圭くんとも話してみたいな…どう思っているのか…」 「二人とも凄くいい奴ですよ…」