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藍瑠side 先生と話が終わって教室へ戻ると圭君がいなかった。 「藍。次第一から第二へ変更になったって。圭翔に伝えといて」 「わかったぁ」 どこにいるのかわからないけれど何となく屋上へ向かう。嫌な予感がして一生懸命走る。扉を開けるとすぐに圭くんを見つけた。 でも様子がおかしい。そして隣にいる人物を認識し胸が大きくなった。 「圭!!…どうしたの?…二人で…」 俺よりも背の高い二人が一緒に泣いてた…うまく言葉が出なくて… 「大丈夫?」 それしか言えなかった。息を整えながら二人の元へ向かう。 「…何で…二人が一緒にいるの?何で…泣いてるの?」 圭くんが俺を見ては目を伏せる。数回繰り返し意を決したように首肯く 「藍…大好き…だから…別れよう」 「え?…」 「別れよう…」 泣きながら…笑いながら…言葉を詰まらせながら圭くんが言う… 「なんで…突然…」 驚きと戸惑い…そして…安堵…頭の中はぐちゃぐちゃで… 「ごめんね。」 圭くんはそれだけ言って立ち去ろうとする。 「ちょっと…待って…圭くん…」 圭くんは振り返らず扉を開けるが目の前に立つ人に阻まれる 「圭?どうした?」 「あ…お…」 「…何やってるの?みんなで」 結局蒼に圭は引き戻され四人して次の授業は出られなかった。

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