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オーナーside
「…真琴。これでいいのか?」
「ありがとう…義兄さん…」
「本当にいいのか?」
「うん。麗ちゃんには笑ってて欲しい…キレイすぎる彫刻みたいな作られた笑顔よりもこの間ミサトと見た何でもない笑顔が素敵だから」
「でも…お前…本気で…麗に…」
「うん。でもさ。あの子を幸せに出来るのは俺じゃないってわかったから…」
「真咲さん。大丈夫だよ。俺がいるじゃん」
「ミサト…」
「結局さ真琴支えられるの俺だけなんだってわかったから俺にとっては最高」
「お前…性格悪いな」
「えぇ?そんなの昔から知ってるでしょ?」
「まぁな」
真琴が義弟だと言うことを知るスタッフは一人もいない。
その方が都合がいいのだ。
父はとにかく節操なしな人だから多分もっと沢山腹違いの兄弟がいるはずだ。
でも父はうまく立ち回っていたらしくトラブルに発展したことはなかった。
父が死んだときも遺産相続で揉めることはなく時は過ぎていった。
真琴は年齢が近いこともあり唯一幼い頃から仲良くしていた。
ミサトは真琴の小学校からの友人。真琴が素でいられる少ない人の一人。
ミサトはもうとても長く真琴に焦がれていることを俺は知っていた。
真琴は未だにミサトの好意は冗談だと思っているがミサトはそれでいいって話していた。
ミサトの本当の気持ちがちゃんと伝わり二人で幸せになることを俺は密かに祈っていた
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