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飛行機から見える空を眺める。
雲の上はこんなにも晴れ渡ってる…
あぁいう仕事を否定するわけではないけれどやっぱり藍には暗い月の下よりも明るい太陽の下が似合う…
「藍…」
早く…会いたい…
初めて降りる九州の空は俺たちが住んでるところとはまた違う。
ゆっくりと飛行機から降りバスで藍の元へ…
まだ外は明るい。店は開いていない…でもそこしか住所はわからないのだから向かってみる
きっと夜にはきらびやかに光っているであろうネオンの明かりも今は全て消え街は眠りについている。
藍の店が入っているであろうビルの一階のロビー。そこに数枚のパネル。
その一枚に焦がれた人。
物欲しそうな表情。
瞳はきらきら光ってポッテリとした唇は少し開き少しだけ覗く小さな赤い舌。
上半身を晒し誘うように手を差しのべている。他のパネルは顔だけだから余計に目立つ…
「藍…綺麗になったな…」
そうぼんやり呟きパネルを撫でる。
「すいません。さっき店閉めちゃって」
急に聞こえた声に少しびくりとした。
「お客様?それとも…面接の方?」
「初めまして。木築 蒼人と申します」
「あぁ…君が…私はオーナーの真咲です」
「藍に…麗さんに会わせてください」
「ついておいで」
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