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藍瑠side 「君は今日付けで解雇。お金は持ってるでしょ?辞めたなら寮をすぐにでも出ていって貰わないとならない。だから準備をしていて」 「…はい…」 魅力がない…優良のお客様からの苦情… 食い下がることも出来なくて頷いた。 そして今朝仕事が終わり何年も住んでいた寮の片付けを始めた。何年も住んでいたのににたいした荷物もない ここを出たらどこへ行こう…お金はある…どこか遠くへいくのもいいかもしれない… ピンポン 朝から来客…この家を知っているのはオーナーだけのはず… 恐る恐るモニターを覗くとそこに映っていたのは真琴さん 客に教えるなんて…完全にオーナーに見捨てられたんだと思った。 もう…どうなってもいいよね? 「開けます」 「おはよう。麗ちゃん」 「辞めたんだって?今日引っ越しって聞いたから無理矢理押し掛けてきちゃった…何か…俺のせいで…ごめん」 「いえ…こちらこそすいません…不快にさせてしまったようですね」 「ねぇ。麗ちゃん…俺と…一緒に行かないかい?」 「え?」 「…昨日の苦情はね…ごめん…君をどうしても…他の人に触らせる事が嫌になっちゃって…我慢ならなくなって…思ってもないこと…言って…責任…感じてるんだ…俺は君のこと好きだし…君を養うこともできる…家だって新しく借りてあげられる…どうかな?」 「…俺は…」 「…まぁ…一先ず…荷造り手伝うよ。終わってから…答え聞かせて?」 黙々と作業を始めた真琴さんを咎めることも出来なくて荷造りの続きを始める。 この人は本当に俺のこと…いいのかもしれない…地位も名誉もあって生活に困らない。欲しい物は全て与えてくれる… でも…俺の気持ちは蒼にあるのに…側にいていい? そんなの…

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