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真琴side 並んで歩く二人をちらりと見ながら胸を押さえるやっぱ苦しい…でも不思議と暖かい 藍瑠くんがあんなふうに笑顔を浮かべるのを見られて良かった… 胸は痛いけれど二人が幸せであり続けることを願った。 マンションのエントランス前にミサトの車が停まっている。 「どうぞ。乗って」 「うわぁ…すごい…車…」 「そう?」 黒塗りのセダンは少し怖かったかな? 「カッコいい…」 「よかった。ほら乗って」 二人が乗り込むのを確認して俺は久しぶりに助手席に座った 「お疲れー!!真琴…うわぁ…イッケメン…君が蒼人くん?よろしくね。俺は真琴の…秘書兼…運転手のミサトだよ!よろしくねぇ」 ミサトの見た目とのギャップが激しい話し方に蒼人くんは目をぱちくりさせそれを藍瑠くんが笑ってみてた 「うわぁ…藍ちゃん…可愛い…」 今度は藍瑠くんが焦る 「えと…あの…」 「ふふっ…そんな顔が本物なんだね。すごく…すごく綺麗だよ」 急にミサトが真顔で言うから焦る蒼人くん 「ミサト…からかわない」 「えぇ!!からかってない!本音言ってるだけだよぉ」 「取り敢えず車出して」 「はぁい」 ゆっくりと走り出す車。二人は緊張したまま真っ直ぐ前だけ見てる そっとミサトが俺に手を重ねる。 「大丈夫?真琴」 「大丈夫…ありがと」 俺たちの会話は聞こえていないようだ 今はミサトのこの俺より大きな手の温もりが俺に安心を与えてくれている…

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