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大きな屋敷に到着した。 「すげー…」 「親父の残した物だけどね。どうぞあがって」 広々とした玄関を抜け居間に通された。 ミサトさんがお茶とお茶菓子を出してくれた。 「美味しい…」 「へへっ。俺ね美味しい淹れ方研究したの。良かった」 一緒に出されたお菓子もとても美味しい。 「あと一つ自慢しちゃうとその茶菓子も俺のお手製だよ」 「すごい…」 「ミサトは何でも出来る俺の自慢の友人だよ」 「んもー…真琴ったらぁ。テレるじゃん!」 「…その言い方…気持ち悪いからやめて…」 二人のやり取りに思わず笑みが溢れる 「「…っ…」」 二人揃って息を飲む姿に不思議に思い首をかしげる 「ねぇねぇ…真琴さん…みました?今の表情」 「見た…」 「綺麗な子だって思ってたけど…笑顔の破壊力スゴクナイ?」 「凄いね…」 「蒼。美人でしょ?特に笑顔がね」 「うん。美人過ぎて後光が差しているようだよ」 「確かに…」 「え?何いってるんですか?え?え?」 「蒼ね。そこまで破壊力あるのに無自覚なんです。高校時代はあまり笑わない蒼が笑うと失神者出ちゃうほどだったんです…踞るものとか…ね」 「あぁ…わかる気がする」 「何なんですかっ?え?」 3人が、訳のわからないことを言いながら頷いている… 「えっと…あの…俺って…もしかしなくてもバカにされてたり?」 「ないない!美人さにドキドキしちゃったの!もう…この二人大丈夫かなぁ?変な人についてっちゃダメですよ」 「ミサトさん。何いってるんです?もういい年なんだからそんなことしませんよ」 「真琴…俺は心配だ…」 「二人して可愛さに気付かないなんて…変なのに目をつけられなきゃいいけどね」 「「ないです!」」 可愛いって…藍ならわかるけど俺には当てはまらないだろう…そう思いながらもう一度お菓子を口に入れる。 やっぱうまい。 「…やばっ…可愛い…真琴ー…俺の俺…元気に…」 「…黙れ…ミサト…」 二人が小声で何か話してるけど流石に聞き取れなかった…

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