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何でお前なんか…1

「真琴。大丈夫?」 「え?」 俺は失恋した。年の離れた可愛い子だった。 彼は本来の愛する人の元へ帰った… 自分で望んだはずなのに思いの外ダメージは大きくて… 彼が立ち去りそのまま仕事に没頭し帰宅してミサトを散々抱き潰した 「俺よりも…お前が平気?ごめん…無理させて」 「いいよぉ…」 へらりといつものように笑ってるけれど声は掠れてしまっている… 「ねぇ…ミサト…」 「なぁに?」 「俺…やっぱ麗ちゃんすごく…好きだった」 「うん…知ってるよ」 「あんなに幸せになって欲しいって願ったのに…大人の振りをして見送ったのに…こんなにも…」 「うん…わかってる…わかってるよ…真琴…頑張ったね」 年甲斐もなく涙が溢れ出した… 「あれ…こんなに…俺って…」 「かぁわいい…泣き顔もたまらないね」 「うるさい…」 「…頑張ったね…大丈夫…誰も見てないよ…沢山泣いていいんだよ…真琴…俺の前では頑張らなくていいんだよ。だって俺たちの仲でしょ?」 「ん…うん…っ…」 いつもと違うミサトの優しさに耐えきれず泣いた… 「あーらら…目…赤くなっちゃったね。何か冷やすもの持ってくるね。明日も会議だし」 「大丈夫…俺が行く…ミサトは…動けないでしょ?」 「そんなこと…ってぇ…」 「ほらね。待ってて」 そっとミサトを撫でキスをする。 「真琴…俺にすればいいのに…俺だったら…誰の元へも行かないのに…」 そんな言葉は俺には届かない 「ほら。水。」 「ん?あーありがとう」

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