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何でお前なんか…8

ミサトの胸に抱かれながらベッドに横になっていた 俺は…生まれてすぐ売られた。 売られた先は表向きは健全な児童施設。 表の職員たちは裏のことは何も知らずただひたすらに子供たちを愛し子供たちの幸せを考えていた。 しかしその裏では幾人もの少年たちが檻に入れられ観賞されている…。見世物小屋 気に入られた子から順に施設長から調教され淫らな体に変えられた後、見世物にされる。 それを観賞しにやってくる客に気に入られればその人に買って貰えてここを出ていけるがその多くは結局性奴隷としてしか生きていけず一生を終える。 ごく稀に健全な生活をさせるため買っていく客もいるがそんなのは一握りだ ただその中でも数人、特別な役割を担う子供がいる。 それが俺や凩…そして…ミサト…他に数名。 俺たちは他の子供たちとは違い誰の目にも触れさせず囲われ施設長や職員の蔑みものにされる役割を持つ 施設長はこの役割には特別容姿の優れた施設長好みのものを選んだ。 俺たちは一生この檻からは出られない… 散々鳴き…喘ぎ…飽きられたら…皮膚を割かれ体をバラバラにされ…内蔵を抉り出され…泣きわめくその断末魔の叫びまでを楽しみにされ…そして…ゴミのように捨てられる。 解体作業は皆が見ている前で行われる… だから…飽きられないよう俺たちは皆必死だった。 どうすれば気に入られるのか…どうすれば…長く…生きていられるのか… あの檻から救い出してくれたのが他でもない父だったのだ。 父は俺の存在を俺をここに売った母伝いに知りそして居所を調べ探してくれた。 父は子供がとても好きで…だからこそ何人もの女を孕ませ生ませていたのだ… 父には物心ついたときには親も親戚も誰もいなくて…その寂しさを埋めるため持って生まれた容姿と金をフルに活かしそして…結果世間で言う最低なクズ男になった。 俺と凩、ミサトは他の子供たちよりも幼い頃から施設にいて誰よりも長く施設長たちに可愛がられていた。 だからこそ入れ替わり立ち替わりで新しい子供が来る度の恐怖は誰よりも強い。父が見つけたときには俺と凩はもう壊れていた。 ミサトはそんな状況でも自分を失わず凛としてそこに存在していた。ミサトがいなければ俺と凩はもっと悲惨な状況になっていただろう。ミサトがいたから…ミサトがいつも俺たちを抱き締めてくれていたから… 数人はまだ己を失ってなかった。 壊れていく俺たちをミサトは必死に支えてくれた… 発見されたとき既に壊れていた俺と凩は特別な治療を受けさせてもらいあの記憶は封じられていた。 何かの拍子にその蓋が開いてしまわないよう…万が一開いてしまったとき誰かが救い出してくれるよう父はミサトを俺につけた 凩にも同様にそれをつけた。しかし凩に付いていた人は今はもういない。 そんなとき俺に再会した凩。 ミサト曰く、凩はあの檻の中にいるときから俺のことを好いていて…でもその記憶も一緒に消されていた。 俺と再会したときの俺の抱かれる姿をみて本能が俺を求めた。 それから彼はどんな努力も惜しまず俺を手にいれるため必死で動いていた。 お互いがお互いにあのことを忘れ…でも真に残る奥底の体へ刻まれた…心に刻まれた記憶。二人だからこそ俺の深い場所に眠っていた記憶を呼び覚ましてしまったのだろう… 「凩は…大丈夫かな…」 「飛鳥さんがいるから大丈夫だよ。だから…少し休んで?俺はここにいる。離れないから…」

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