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何でお前なんか…11
その日は大雨…でも遠方で打ち合わせが入っていた凩は雨を伴い向かっていた。
ガードレールも何もない狭い道に差し掛かったとき前から来た車を避けきれず崖の下に落下した。
下は海で車は大破。運転手と凩は直ぐに発見されたのだが雨だけは見つからなかった。
行方不明になり7年…雨の死亡認定がされた…
「雨の亡骸さえ見つけてやれなかった…あんなに支えてくれたのに…雨のお陰で会社も大きくできたのに…雨には何も返せなかった…」
ぽろりとこぼれ落ちた涙をミサトが拭う
「凩は悪くないよ。それにさ雨のことだからどこかで生きてたりして…」
「そんな…勝手なこと言わないで…ミサトはいつもそうだったよね」
「もう…酷いなぁ…本当なのに…」
「え?」
「ね?飛鳥さん」
「あぁ。調べさせてもらったよ。雨のこと」
「雨は…どこにいるの?」
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