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何でお前なんか…16
「凩待って」
「どうしたの?ミト」
「ほら…雨…どうするの?」
「あの…凩さん」
「どうしたの?」
「私も連れていって下さい」
「え?どうして?君には帰る場所が出来たでしょ?ご両親待ってるでしょ?僕はもう大丈夫だよ。だから早く帰ってあげて。また今度は友人として始めよう。」
「あなたに会って決めるつもりでした。私がどうしたいのか?確かに私には記憶はありません。両親の元へ戻ることが当然だと思っていました。しかし…私の心が全力で叫んでいるんです。あなたの元へ行きたいと…雑用でも何でもします。連れていって頂けませんか?」
「でもご両親は?」
「喜んでいました。私を知る人が見つけてくれたこと。今度ぜひ会わせて欲しいと…きっと両親にはわかってた。私があなたを選ぶこと。でも彼らとの縁を切るつもりもありませんしこれからも頻繁に会いに行きます、私の家だから。でも今はあなたといたいのです。ダメでしょうか?記憶もなく足手まといになる私が側にいては…」
凩がぼろぼろと涙を流す。流しすぎて目が解けてしまうんじゃないかと心配になる
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