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何でお前なんか…17
「もう…雨はバカだね…君はずっと願っていたんだよ。自然のある場所へ…生まれ育った場所へ帰りたいって…やっと…同じ場所では無いにしても似た場所へと帰る場所が出来たのに」
「それでも私は貴方の側にいたいのです…なりませんか?」
「…いいよ。一緒に行こう。お仕事また頑張って覚えてね…まずは運転手から始めようか?」
「はい。ありがとうございます」
二人は寄り添い帰っていった。これまで離れていたのが嘘のよう…
「どんな形にしても二人はああして側にいることが…自然だね」
「俺たちみたいに?」
「そうだね。さて…俺たちも帰ろうか。義兄さん…ありがとう。これからもよろしくね」
「あまり無理をするなよ。」
「うん。ありがとう。兄さんもね」
俺たちも自分の家へ帰る
「ミサト。家に帰ったら話がある」
「はいはぁい、これからのお仕事のことだよねぇ。資料はちゃんと揃ってるから任せてぇ!」
「まぁ。それもだけど」
「何々?」
「帰ったら話すから」
「わかったぁ」
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