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緋色side その事に安心して目を伏せ息を吐く 次に顔をあげると暖かいものが唇に触れていた 萌葱…どうして?…でも嬉しくて…拒否はしなかった。 すると次第に荒々しく俺の口の中を荒らしていく 嬉しくて…幸せで…気持ち良くて…俺の気持ちを伝えようとしたときだった 「んん…萌葱…」 「緋色…好きだ…誰にも渡したくねぇ…」 思っても見なかった言葉に何も反応ができなかった…その時 「うわぁ…マジかよ…」 後で声が響いた。俺の友人たち。その中には萌葱と仲の良い子も混じってた。俺たちと親友であるはずのあいつも…そして… 「萌葱気持ち悪い…兄弟だろ?男同士だろ?」 この言葉を発したのはちやちゃんの元交際相手であるトマリだった。本当に嫌悪感丸出しだった ほぼ無理矢理に萌葱を俺から引き剥がした親友のはずの緑。何で…緑が…お前がそんな顔してんの? 緑はとても複雑そうな顔をして俺たちを見ていた

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