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それから更に時がたった。 相変わらず俺は玩具にされていた。 緋色は全く呼ばれなくなったし、緋色も何か言われているのか自ら来てくれることはなかった その日もいつものように他のやつらが帰った後緑に足を開いていた。 「萌葱…まだ緋色が好き?」 「お前に答える義理はない…」 「それでも良いから…俺だけのになって…」 「お前バカなのか?こんなことされてきて、はい、わかりました。なんて言うか?」 「言わねぇな」 「そういうこと。」 「でも体は欲しがってるでしょ?」 「煩い」 何度も繰り返す緑との会話の攻防。諦める気はないらしい これまでこいつらの誰もキスなんてしてこなかった…でもその日は違った。 「萌葱…一緒にいこ…っ…」 貪欲に俺を求めながら緑が囁く 「んんっ…」 そうして同時に欲を放ちぐったりした俺を抱き抱えたまま緑は俺にキスをした。それはそれは優しいキスだった。 「んん…」 「萌葱…好きだ…愛してる…」 愛おしそうに俺の名を呼び愛の言葉紡ぎ繰り返すキスに俺は夢中になって人が来たことに気付いてなかった… 「萌葱…」 緋色だった… 「…もしかして…同意だった?ごめん…邪魔して…」 「緋色…」 緋色が俯き顔は見えなかった… 「緋色…まっ…んん…」 呼び止め追おうとした俺を緑が唇を重ね言葉を封じ押し倒す 「お願い…緑…行かせて…緋色のところに…」 ポタリと暖かいものが俺の顔に落ちる。見るといつも強気な緑が涙を流してた 「萌葱…行かないで…お願い…」 初めて見る姿に動けなくなって結局緋色を追えなかった。

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