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緋色side 最近俺は呼ばれなくなった。でも余計なことをすればあの画像を流す。 そういわれてしまって…結局助けに行くこともできなかった。 悔しい…萌葱は俺のなのに… その後は趣味の悪い奴等が俺がいないときの萌葱の乱れようを俺に送りつけてきた。 嫌がる萌葱はやっぱり綺麗だ。たまらない…俺が見ているときよりも苦しそうな呻き声をあげていた 萌葱はこんなに苦しんでいるのに俺はそれをおかずにした。たまにこっそり覗きに行ったこともあった。 抱きたい…最後に抱いたのはいつだったか… 「萌葱が欲しい…」 でも自宅で抱くわけにも行かない…どうすればいいのかわからない。 「ただいま…」 今日もまた萌葱は色気を振り撒きながら帰ってきた。 雰囲気が変わった萌葱に恋人が出来たのではないかと今では家族での話の種になっている 無理矢理犯されているなんて…誰も感じられないほどに萌葱の演技は完璧だった 俺だけが知る真実…家族の誰かに相談すればこの苦しみから萌葱を解放してあげられるかもしれないのに…俺は敢えてそれをしなかった。 そして更に時がたった…萌葱の様子がおかしい。少しだけ疲れが薄れた気もする。 何だろう…得たいの知れないなにかがもやもやと俺の心を侵食していく… 何が起こってる?

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