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何度目かの絶頂を迎え繋がったまま空雅を抱き締めキスをする。 とろけた顔の空雅がたまらなく可愛い 「はぁ…はぁ…萌葱…本当に初めてだったの?」 「そうだよ。初めて…初めてが空雅でよかった」 「ふふ…そういってもらえてよかった」 「大丈夫だった?」 「うん。凄く…気持ちよかったよ。久しぶりに大満足…って…僕がそれじゃダメだけどね。」 良かった…空雅もよくなってくれたみたい。俺も凄く気持ち良かった。意外と胸は痛まないものだね。緋色のこと好きなはずなのに…相手が空雅だからだろうな 「ううん。空雅がよかったならよかった。俺の独り善がりじゃないってことでしょ?俺も凄くよかったから。何か…先に進めそうだよ。ありがとう」 もっともっと一緒にいたい…毎日毎日抱き合ってたい…でも… 「うん。そろそろ時間だね…」 名残惜しいけれど行かなくちゃ… ねぇ…空雅もそう思ってくれている? 俺を抱き締めて何度もキスしてくれるから… 「寂しい?」 「うん。寂しい。もっと一緒にいたい…」 その言葉が凄く嬉しい。仕事で言ってるかもしれないけどでも違うって思いたい。だって空雅が切なげに目を伏せてるから…俺も役者。演技とそうでないのはちゃんとわかるよ。その表情は本物だよね? 「俺も一緒にいたい…でも…行かなくちゃ…仕事だから」 今夜の最終便で俺は海外に飛ばなければならない。向こうで写真集の撮影と映画撮影があるから。 暫く会いに来られない… 「ん…じゃあね」 ん?なんかいつもと違う…見送られたときそう感じた。もう最後みたいなそんな言い方…どうしてそんなに苦しそうなの? また…会いに来るからね。その思いを込めていつもはしないハグとキスをして扉を開けた。パタリとドアがしまるのを確認して少しの間その場から動けなくて…でももう中の様子は伺えない。物音すらも外には漏れないのだから。 閉まった扉に手を付き額を寄せる。 「空雅…またね」 そしてその場を立ち去った 「好きだったな…」 その言葉が苦しそうに呟かれていたことは俺は知らない

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