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今貰ったキーを握りしめて部屋に向かう
緊張が高まる…自分で鍵を開けるのもいいけど…
インターフォンを押した。空雅に出迎えてもらいたかった
ほんの少しの時間がとても長く感じた。
「はぁい」
扉が開き中から顔を出した空雅に我慢できなくてキスをする
「え?」
驚く空雅の顔が可愛い
「空雅…もう…空雅は俺のもの…」
「萌葱?」
そのまま抱き抱え寝室へ運びベッドへ縫い付けた。すぐにでも空雅と繋がりたかった。これがどうしてなのか自分でも良くわからないけれど
「抱いてもいい?」
そう言うと途端に目を潤ませ壮絶な色香を放ち空雅が頷いた。
もう堪らなくて貪るように空雅を堪能した
ずっとずっと会いたかった…早く抱き締めたかった。空雅の笑顔がみたかった。空雅の蕩ける顔が見たかった。その思いを空雅にぶつけるように絡み合った。散々抱いてくたくたになって思いを伝える
「ずっと…ずっと空雅のこと考えてた…」
「え?あれから…一度も来てくれなかったからもう…来ないのかと思ってた…」
あぁ…そうだったんだ…寂しいって思ってくれてた?
「あれからずっと仕事忙しくて会いに来れなかったんだ。長編映画録ってたからこっちにいなかった」
「そうだったんだ。一度シて何か違ったんだって思ってた」
「ううん。そうじゃないよ。昨日さ…お前が他の男といるとこみて…自分の気持ちに気が付いた…空雅が好き…俺だけを見て…お願い…離れないで…」
本当の思いを隠して空雅に告げた
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