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ばれていたことに動揺し自分でもわかるくらい焦る。
いつそれに気がついた?何故それを今の恋人である空雅に伝える必要がある?
母は前からそう。本当に人を傷つけることを平気で言う。
でもそれは意図があってのこと…不安で堪らない…
「あ…ごめん…恋人の前で…」
「いえ…萌葱から聞いてますから大丈夫です」
焦る俺とは対照的にとても冷静な凛とした声で真っ直ぐ母を見つめる空雅
「どう思う?」
「どれだけ緋色さんを好きだって思っていたか聞いていますから正直妬けちゃいます。でも好きになるってどうしようもない。萌葱が好きになった人です。とても素敵な方なんだなって。僕はきっと全然緋色さんとは違う。でも萌葱が僕を選んでくれた事実は変わりません。僕は僕なりに萌葱を大切にしたいと…そう思っています。萌葱が幸せになれることを祈っています」
「…そっか。流石…萌葱が選んだ子だね。でもね…空雅君…
君にはまだ不安があるんじゃない?」
母の一言に先ほどまで真っ直ぐ母を見つめていた瞳が揺らいだ…
俺の胸が激しくなった
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