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「萌葱…ごめんね…俺にはお前が他の人と生きていくことを手放しでは喜べない…俺はお前が好きだ…俺のとこに戻ってきて…?」
祈るように言われた一言に俺の気持ちは大きく揺れた…
俺はこれから…誰と…
「俺と一緒にいてもパートナーらしいことはできないかもしれない…でも…萌葱…俺は…」
「勝手だよ…俺が…俺がどれだけ苦しかったか…考えたことある?」
「あるよ…だって俺たち双子だよ?離れていてもお前の思いは俺にだって感じられる。萌葱…お願い…もう一度…俺とやり直して?」
ずっとずっと願ってた…でも…俺がいなくなったら空雅はどうするの?
「茜。お待たせ」
頭を抱えていたら母が空雅と来た。俺の気持ちは露知らず父は姿を見せた母にデレデレしながら話し始めた
「話し終わった?」
「うん。」
空雅は複雑そうな顔をしながら俺と緋色を交互にみた
「空雅…」
「萌葱…緋色…さん…」
「…はじめまして…空雅君…」
「萌葱どうするの?緋色の話し聞いてどうすることにした?」
緋色から話をされて正直俺は…
「俺は…空雅と…」
そう自信なさげに伝えると見透かしたように母が答えた
「そう。だったら好きにすればいい。そんな顔のまま空雅くんに戻れるならね」
どんな顔してる…?きっと酷いんだろうな…ねぇ…空雅…俺は…
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