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再び…
入学式は終わったのに椅子にかけたままの俺を訝しげに見詰めた蓮華。無理矢理に立たされて教室へ戻った
「さなえ?大丈夫?具合悪い?何か顔色悪いよ?」
「…」
「おーい!さなえ!」
「あ…ごめん。何?」
「ほんと大丈夫?」
「大丈夫。ごめん」
やっと離れられると思っていたのに…
放心状態のままHR を終え後は帰るだけ
人もまばらになった教室にあいつが来た
「北時くん。お友達が呼んでる」
渋々側にいくと茜が俺を見下ろし笑っていた…
「何でお前がここに?」
「えーっそんなのさなえがいるからに決まってるでしょ」
この綺麗すぎる笑顔が嫌いだ…見下されている気がする…
「お前高校決まってたじゃん」
「あぁ滑り止めだし」
「はぁ?あそこの方がレベル高いじゃん」
「さなえいないなら俺いる意味ないし」
「意味がわからない…俺は…」
「一緒に帰ろ」
一方的に話を折られ勝手に荷物を持ち出し引っ張っていく。
あまりの勢いに蓮華は呆気に取られていた
「また明日ね!さなえ」
「あぁ。また」
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