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回り出す
昼休みになり蓮華を伴って屋上へ
茜は既に来ていた。
「あれ?一人?」
「うん。」
「そ。あ。こいつが如月 蓮華。で木築 茜…まぁ…茜はわかるか…」
「よろしく!木築」
「よろしくね…ねぇ。俺も蓮華って呼んでもいい?」
「いいよ」
「俺のことも茜って呼んで」
二人はお互いのコミュニケーション力の高さによりすぐに打ち解けた
「蓮華にまで心配させちゃって…ごめんね?」
「ちゃんと飯食えよーお前華奢そうだし」
「さなえが毎日作ってくれるなら」
「はぁ?自分でも何かしろよ。まぁいいけど」
「ねぇ。さなえ。俺たち一緒に住まない?」
「は?」
「だって家賃もったいないじゃん。親のお金だし」
「それもそうだな…」
「今度親にも話してみよう」
「あぁ…考えとく」
「お前らさぁ…本当に仲良いんだな」
「そう?」
「羨ましい」
「何で?蓮華友達多いじゃん」
「そうだけどさ…」
「ねぇ。蓮華…違ったらあれだけど…如月グループの息子?」
「は?んなわけないよな?蓮華」
「…」
「蓮華?」
「悪い。俺先に戻るわ」
「どうした?蓮華」
「ん?トイレ。じゃな」
どういうことなのか…明白でおそらく…蓮華はあの有名な所の…そんなやつと仲良くしてたなんて…申し訳ない…
「さなえ?」
「…」
「さなえさ。蓮華がそうならどうするの?離れるの?」
「俺は…隣にいるのが…」
「お前酷い奴…」
「だってあの如月だぞ?俺みたいな庶民が…恐れ多すぎる…」
「あのさ…多分それって蓮華にとって一番酷なことかもよ」
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