放課後。茜と待ち合わせをしているのだが…これはどういう状況なんだろう… 何故か色んな奴に囲まれて質問攻めに合っている 早く…来いよ…バカ… 「お前ら。邪魔…」 どうしたものかと困っていたら権堂がやってきた 「げっ…権堂じゃん…ちょっ…いこ…」 権堂の低く重い声に人が散り散りになっていく 「ありがと」 「別に。お前を助けた訳じゃねぇし。邪魔だっただけ」 「うん。でも助かったから。ありがと」 「…っ…なるほどな…」 「え？何か言った？」 「いや。木築ならもうすぐ来るとは思うけど」 「そっか」 「権堂恒久…うちのさなえに何のよう？鼻の下伸ばして」 「伸ばしてねぇよ」 「茜。困ってたとこ助けてくれたんだって」 「は？困ってた…何…何があったの…？」 「お前の心配が的中してたぞ」 「っくそ…だから一人にしておきたくないのに…蓮華のやつ…」 「心配？何？」 「あぁ。木築が…お前は一人になるとすぐ言い寄られるからって」 「は？言い寄られるからって何？」 「だって。さなえは可愛いんだよ？周りが放っとくわけないじゃん」 「茜…お前本当に頭大丈夫？勉強しすぎておかしいんじゃない？どこをどうすれば俺が可愛くなるんだよ。平凡代表みたいな顔なのに。てかお前のことで質問攻めにあってただけだし」 「木築…お前も苦労するな…まぁ頑張れ…」 「おぅ…」 「じゃあな」